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映画や動画を見た感想を書いていきます。たまに小説、随筆の感想も。80年代の8mm映画の断片を頭の隅に置いて、今の映像作品を見つめます。

【モノクロ映画 80年代】「ストレンジャー・ザン・パラダイス」感想 [ぽつりニヒルなロードムービー]

最近、VODのU-NEXTに入会しました。

会員であるNetflixサイトでは、Netflixオリジナルドラマやその他コンテンツは、楽しめますが、配信コンテンツが映画となると、見たい作品がマッチしません。

気になる映画については、DVDやブルーレイを近くのツタヤで借り、鑑賞しています。

VODは、様々な会社がのサービスを行っていますが、だいたい1ヶ月程度は、プロモーションとして無料期間を設けているパターンが多いです。

U-NEXTに試しに申し込んで見たところ、映画に関して、配信コンテンツが多いと思いました。今では、マイリストに見たい作品を次々と追加しています。

マイリストに追加した映画、U-NEXTでの配信コンテンツ、80年代半ばに作製されたジム・ジャームッシュ監督の作品「ストレンジャー・ザン・パラダイス」を見ました。

学生時代に、strager、どう訳せばいいんだろうと思いながら、当時、ロードショーで鑑賞しました。

今思うところをブログに書いていきたいと思います。

 

 

【目次】 

作品情報

あらすじと感想

クリーブランドにいるおばさんから電話があり、ハンガリーから渡米する、いとこのエヴァを、自分のアパートにしばらく預かる事になり、予定外の事に戸惑いを隠せないウィリー。
ポータブルテープレコーダーでお気に入りの曲をかけながら、ウィリーのアパートを訪ねようと、通りをトランクと紙袋を手に提げ、一人歩いていくエヴァ
アパートに数日間住んでみると、掃除機をかけるのではなく、ワニを窒息させる。TVディナーは、アメリカのめしである。クォーターバックの役割は、ゲームを見てりゃわかる。と、ウィリー独特の言い回しに、エヴァは多少、躊躇してしまいます。
ウィリーの友人、賭博仲間のエディの3人を中心に、ストーリーは、時を追って淡々と、3つのチャプターに流れていきます。
ウィリーのアパートがあるニューヨークから、ロードムービーのように、クリーブランド、フロリダとストーリは展開します。

エディが新聞に掲載されているレース出場の競走馬の名前を読み上げるシーンで、「晩秋」、「出来ごころ」、「東京物語」と、競走馬名の日本語字幕が表示れます。エディが「東京物語にしよう」と言うと、ウィリーもそれに同意します。小津安二郎が監督した作品名を映画のセリフで表現するところは、ジム・ジャームッシュ監督は、日本映画に対しての、造詣が深いようで、驚きです。

少しざらついたモノクローム画像と、カメラが固定されたスケッチのような画面が、不思議と人物の存在感を映し出します。次第にフィルムの質感に慣れていき、映画を見ていくうちに、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」、ジム・ジャームッシュの世界観の魅力に、改めて惹きつけられていきました。